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Fund Report No.04.01
  バングラデシュの地下水ヒ素汚染問題における
適正地下水管理計画提言のための地下水環境調査
助成先
応用地質研究会 ヒ素汚染研究グループ
助成分野
調査・研究事業
助成金額
800,000円

バングラデシュでは国のほぼ全域において地下水ヒ素汚染が発生している。このため、地下水ヒ素汚染と無秩序な地下水利用との関連性を把握すべく、モデル村(マルア村)での観測及び分析を実施した。

具体的には、地下水位観測(45地点で週1回)、ヒ素濃度簡易計測(47地点で月2回)、ヒ素濃度分析(月1回)、灌漑用地下水揚水期の井戸の深度等の確認・揚水量の測定・ヒ素濃度の調査、技術指導(全3回)、を実施した。また、研究結果について、2004年11月に横浜にて「アジア地下水ヒ素汚染フォーラム」を共催するなどして報告を行った。本事業によって、観測地点数及び頻度を大幅に増加することができ、汚染実態をより正確に把握できたほか、今後さらにどのような調査が必要か(乾季の農業用地下水揚水の影響調査等)について明らかにすることができた。

応用地質研究会 ヒ素汚染研究グループ

母体の応用地質研究会は、国内の地質関係の専門家・技術者・大学の教員等が情報交換を行う団体である。助成団体は96年に設立されて以来、インド、バングラデシュ、内蒙古、ネパールにおける地下水ヒ素汚染の調査及び技術講習会を実施するほか、適正な地下水管理についての提言を行っている。

Up Date:9/Jan/2007