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Fund Report No.05.09
  下流域と上流域の住民が共存していくための
森林保全活動
〜インドネシア・北スマトラ州において〜
助成先
日本インドネシア NGOネットワーク
助成分野
植林等の(直接)事業
助成金額
800,000円

インドネシア・北スマトラ州のラエ・ポンドン保安林(2万1,000ha)は、ルヌン川の水源涵養林であるが、伐採や入植により劣化している。このため、同保安林の回復と保全を目的に実施した(2年度目事業)。2005年度は、今後、地域住民が自主的に森林の利用と保全を進めていくための基礎作りに焦点を当てた。

具体的には、自主的な活動展開が期待できる3地区を選定し、各地区2〜3名からなる植林推進チームを設立し、彼らへの講習会を実施したうえで、彼らが主体となった、住民ニーズ調査(樹種、植林場所、植林者の権利の明確化など)、住民が育成している苗の把握、適正樹種に関する情報収集、植林参加者・苗の種類/入手方法決定への支援を行った。その後、苗(全8,210本)を配布し、植林を実施したが、うち3,210本は活動対象地区の住民から購入したものであり、活動の成果を確認することができた。また、植栽後のモニタリングや活動評価と今後の取組みについて3地区合同集会を開催した。

日本インドネシア NGOネットワーク

インドネシアの人権・環境・開発等の問題改善及び日イ間の市民レベルのネットワークを広げるための活動を行う団体。環境・開発分野の調査研究や政策提言(伝統的森林保全の調査とワークショップ、環境モニタリング指導、違法伐採に関する調査)ほか、同国の政治経済、社会問題の情報発信も行っている。

Up Date:9/Jan/2007