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Fund Report No.10.06
 
希少動物保護区における野生動物と遊牧活動の接近状況調査 −ハングルとチベットノロバを中心に−
助成先
馬事文化研究所
助成分野
調査・研究事業
助成金額
1,000,000円

(中間報告) 前年度まで2年度実施した「希少動物保護区と遊牧民―放牧インパクトと草地共有への提言」の最終年度。インド北部山岳地帯(ダシガン域に分布する)ハングル(カシミールアカシカ)、及び、チャンタン高標高湿地保護区ツォ・カル湖周辺に分布するチベットノロバを対象に、それぞれの行動圏(放牧期・非放牧期)・放牧活動域との接近距離を推定し、草地における空間の競合状況を把握する目的で実施した。

このうち、チベットノロバの生息域については放牧期・非放牧期ともに確認できたが、ハングルについては2011年5月(非放牧期)に予定していた糞の採取・位置の計測が積雪のため実施できず、それをうけての糞のDNA分析〜個体同定を行うことができなかった。*このため、本事業は特例的に1年間(2012年夏迄)事業実施期間を延長している。

馬事文化研究所

インド在来馬についての学術的調査のほか、先住民と野生生物の共生関係について調査を行う。また、馬に係わる民族的、文化的研究として、テラコッタ型の馬像の奉納祭祀に関する実態調査などを行う。

Up Date:1/Apr/2012